カジミェシュ3世 (ポーランド王)とは?
かじみぇしゅさんせい
カジミェシュ3世(大王)とは、14世紀のポーランド王で、法整備・都市建設・ユダヤ人保護を推進し、「木のポーランドを石のポーランドに変えた」と称えられた名君です。
カジミェシュ3世(1310〜1370年)は、ピャスト朝最後のポーランド王で、在位期間は1333年から1370年です。「大王」の称号を持つポーランド史上唯一の君主として、国内外に多大な功績を残しました。
彼の治世の特徴は、戦争よりも外交と内政整備を重視した点にあります。ボヘミアやリトアニアとの条約交渉を通じて国境を安定させる一方で、国内では以下のような改革を断行しました。
- ポーランド初の統一法典「ヴィスリツァ法典」「ピョトルクフ法典」の制定
- クラクフ大学(現ヤギェウォ大学の前身)の創設(1364年)
- 石造城塞や都市の整備(50以上の城を建設したとされる)
- ユダヤ人への居住・信仰の自由を保証する勅令の発布
ユダヤ人保護政策は特に注目されます。当時ヨーロッパでは黒死病(ペスト)のスケープゴートとしてユダヤ人迫害が横行していましたが、カジミェシュはポーランドへの受け入れを認め、その結果ポーランドは長らくヨーロッパ最大のユダヤ人コミュニティを擁する地となりました。後継者なく1370年に崩御し、ピャスト朝はここで断絶しました。
使い方・例文
ポーランドの歴史や中世ヨーロッパのユダヤ人史を学ぶ際、寛容な宗教政策の実例としてカジミェシュ3世の勅令が取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: