オブシディアン(黒曜石)とは?
こくようせき
黒曜石(オブシディアン)とは、火山活動によって生まれたガラス質の天然岩石で、鋭い刃を作れることから石器時代に広く利用されました。
黒曜石(オブシディアン)は、マグマが急速に冷却・固化することで形成される天然のガラス質火山岩です。化学組成はほぼ二酸化ケイ素(SiO₂)を主体とし、結晶構造を持たない非晶質(アモルファス)の固体として分類されます。
その最大の特徴は、割れた断面が非常に鋭利になる「貝殻状断口」にあります。この性質を利用して、旧石器時代から新石器時代にかけての人類は黒曜石をナイフ・矢じり・槍先として加工しました。産地が限られているため、黒曜石の流通経路は古代交易網の研究において重要な手がかりとなっています。
色は純粋なものが深い黒色ですが、含まれる微量元素や気泡の量によって灰色・赤褐色・まだら模様など多様な外観を示します。代表的な産地としては、以下の地域が知られています。
- 日本:北海道白滝・長野県和田峠・伊豆諸島神津島など
- 北米・中米:メキシコ・アメリカ西部
- 地中海地域:ギリシャのミロス島・イタリアのリパリ島など
現代でも宝飾品・観賞用鉱物として人気が高く、外科手術用のメスに加工するための研究も行われています。考古学・地質学・材料科学など多分野にわたって重要な素材です。
使い方・例文
縄文時代の遺跡から出土する石器に黒曜石製のものが多く、産地分析によって当時の交易ルートが明らかになった例が知られています。
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