エリザベス・ギャスケルとは?
えりざべすぎゃすける
エリザベス・ギャスケルは19世紀イギリスの女性作家で、産業革命下の社会問題と女性の生き方を人道主義的な視点から描いた小説で知られます。
エリザベス・ギャスケル(Elizabeth Gaskell、1810〜1865年)は、ロンドンに生まれ、チェシャーのナツフォードで育ったイギリスの作家です。ユニテリアン派の牧師ウィリアム・ギャスケルと結婚し、マンチェスターを拠点に文学活動を行いました。
デビュー作『メアリー・バートン』(1848年)は、マンチェスターの紡績工場労働者の貧困と苦境を赤裸々に描き、当時の社会問題作家として注目を集めました。続く『北と南』(1854〜55年)では、温暖な農村南部出身のヒロインが産業都市の北部に移り、労働者と経営者の対立を目の当たりにしながら自立していく様を描き、ヴィクトリア朝社会小説の傑作に数えられます。
一方、故郷ナツフォードをモデルにした『クランフォード』(1851〜53年)は、田舎町の中産階級女性たちの日常を穏やかなユーモアで描いた作品で、英国女性文学の名品として現在も愛読されています。
ギャスケルはシャーロット・ブロンテの親友でもあり、没後に『シャーロット・ブロンテの生涯』(1857年)を著して伝記文学としても高い評価を得ました。社会改革への関心と個人の感情描写を高い水準で両立させた作家として、現在も再評価が進んでいます。
使い方・例文
ヴィクトリア朝文学やイギリスの産業革命を扱う文学史の授業、また女性作家の系譜をたどる研究でギャスケルの名前が登場します。BBCがたびたびドラマ化したことで英国では特に親しまれています。
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