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エラスチンとは?

えらすちん

エラスチンとは、皮膚血管・肺などの組織に弾性(伸び縮みする性質)を与えるタンパク質のことです。

エラスチン(elastin)は、細胞外基質に含まれる繊維状タンパク質の一種で、組織に柔軟性と弾力性を付与します。コラーゲンが引っ張り強度を担うのに対し、エラスチンは組織が伸張された後に元の形に戻るゴム状の弾性を提供します。この両者が協調することで、皮膚動脈・肺・腱などの組織は力学的に適切な特性を持ちます。

エラスチンは不溶性の成熟タンパク質であるエラスチンと、その前駆体トロポエラスチンから成ります。トロポエラスチンが分泌された後、リシルオキシダーゼという酵素の働きで架橋(クロスリンク)が形成され、不溶性の弾性繊維が作られます。この架橋構造がエラスチンの弾性の本質です。

エラスチンは代謝回転が非常に遅く、一度形成されると半減期が数十年といわれています。加齢や紫外線ダメージによってエラスチン繊維が断裂・変性すると、皮膚の弾力低下(たるみ・しわ)や動脈硬化が進行します。マルファン症候群やウィリアムズ症候群などの遺伝疾患ではエラスチン遺伝子の異常が血管や皮膚の障害を引き起こすことが知られています。再生医療や化粧品開発においても重要な研究対象です。

使い方・例文

「血管壁はエラスチンとコラーゲンが組み合わさることで、心拍に合わせて伸び縮みできる」という説明で生物学・医学の授業に登場します。美容分野でも肌の弾力に関連して取り上げられます。

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