エピグラフとは?
えぴぐらふ
エピグラフとは、書物や作品の冒頭に引用される短い言葉や詩句で、作品全体のテーマや雰囲気を示す役割を持つものです。
エピグラフ(epigraph)とは、書籍・詩集・映画などの作品の冒頭や各章の始まりに置かれる、引用された短い文章・詩句・格言のことです。著者が別の作品や人物の言葉を借りて、自らの作品が向かうテーマや精神的な文脈を読者に予告する装置として機能します。
エピグラフの起源は古代ギリシア・ローマの碑文文化に遡りますが、文学作品の冒頭引用として広く用いられるようになったのは近代以降のことです。引用元は同時代の詩人・哲学者・聖書・民間伝承など多岐にわたります。
エピグラフが果たす主な機能には次のものがあります。
- 作品のテーマや問いかけを暗示する
- 先行する文学・思想との対話関係を示す
- 読者の読書姿勢や解釈の視点を先導する
- 作品全体に知的・詩的な深みを与える
著名な例として、ヘミングウェイの『日はまた昇る』に置かれたガートルード・スタインの「あなたたちはみな、失われた世代だ」という一文が挙げられます。この一文が「ロスト・ジェネレーション」という文学的概念を広めるきっかけになりました。現代の小説や映画でも冒頭の引用は広く使われており、作品理解を深める重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
小説の扉ページに「すべての幸福な家族は互いに似ているが、不幸な家族はそれぞれ独自の不幸を抱えている(トルストイ)」と引用するような形で用いられます。
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