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インタリオとは?

いんたりお

インタリオとは、石や金属表面に図柄を彫り込んで凹状にした工芸技法、またその作品のことで、主に印章や宝飾品に用いられてきた伝統的な彫刻手法です。

インタリオ(Intaglio)はイタリア語で「刻み込まれたもの」を意味し、宝石・半貴石・ガラス金属などの素材表面に図柄を彫り凹ませる工芸技法を指します。図柄が表面より低くなる(窪んでいる)点が特徴であり、逆に図柄が盛り上がっているカメオ(浮き彫り)と対の関係にあります。

インタリオの歴史は古く、メソポタミアや古代エジプトで印章として使われたシリンダーシール(円筒印章)がその起源のひとつとされます。古代ギリシャやローマでは宝石に神話の場面や肖像を刻んだ指輪印章が広く普及し、蜜蝋や粘土に押しつけて文書の真正性を証明する実用的な道具として機能しました。彫り込まれた図柄は鏡像となるため、押印すると正方向で浮き出る仕組みです。

素材としてはカーネリアン・オニキス・アゲート・ジャスパーなど硬い半貴石が多く用いられ、高い技術を持つ職人(グリプトグラファー)が鉄や金剛石の工具で細かく彫刻しました。ルネサンス期のイタリアでは古代のインタリオを収集することが貴族の嗜みとなり、多くの名品が現存しています。

版画の世界でも「インタリオ版画」という言葉が用いられ、銅版・鉄板に彫った溝にインクを詰めて紙に転写するエッチングや彫刻版画などの技法群を指します。

使い方・例文

古代ローマの指輪や印章に施されたインタリオは現在も博物館に多数所蔵されており、宝飾品の歴史や印章の由来を説明する文脈でよく取り上げられます。

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