インクルーシブ教育とは?
いんくるーしぶきょういく
インクルーシブ教育とは、障害の有無や国籍・文化的背景に関わらず、すべての子どもが共に学ぶことのできる教育のあり方です。
インクルーシブ教育(inclusive education)とは、障害のある子どもとそうでない子どもが可能な限り同じ場所で共に学ぶことを原則とし、一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を行う教育システムのことです。「排除しない(exclude しない)」という意味から「インクルーシブ」と呼ばれます。
その理念的な背景としては、2006年に国連が採択した「障害者の権利に関する条約」があります。同条約第24条では、障害者が教育において差別なく包容力のある教育制度を享受する権利を明確に認めており、日本も2014年に批准しました。これを受け、文部科学省は「合理的配慮」の提供を学校に義務付ける方向で制度整備を進めてきました。
インクルーシブ教育を実現するうえで重要な要素は次のとおりです。
- 合理的配慮の提供(教材のバリアフリー化、補助者の配置など)
- 通常学級・特別支援学級・特別支援学校の連携
- 教員の専門的スキルの向上
- 多様性を尊重するクラス文化の醸成
単に「同じ教室に座る」だけでなく、一人ひとりが意味ある参加と学びを実感できる環境をつくることが本来の目的です。障害の有無だけでなく、外国籍の子どもや不登校の経験者など、あらゆる多様性を包摂する考え方として広がりを見せています。
使い方・例文
通常学級に在籍する発達障害のある児童に対し、拡大文字の教材や口頭での指示を補うワークシートを用意するといった支援の場面でインクルーシブ教育の考え方が活用されます。
この用語をシェア
最終更新: