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イフガオ族とは?

いふがおぞく

イフガオ族とは、フィリピンルソン島コルディリェラ地方に暮らす先住民族で、山岳地帯に築いた棚田文化で知られます。

イフガオ族は、フィリピン北部ルソン島の山岳地帯、コルディリェラ行政地域に居住する先住民族です。「イフガオ」という名称は「山の民」あるいは「地上の人」を意味するとされ、この地域の厳しい自然環境と深く結びついた生活を長年にわたり営んできました。

イフガオ族が世界的に注目される最大理由は、2000年以上前から山の斜面に築き続けてきた棚田群です。フィリピン・コルディリェラの棚田群は1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されており、その中でもバナウェ周辺の棚田はとりわけ有名です。石積みと土盛りによって整備されたこれらの棚田は、現在もイフガオ族の人々によって維持・管理されており、稲作が行われています。

社会構造においては、家系・親族を中心とした集落単位の共同体が基本となっています。ムンバキと呼ばれる宗教的指導者が儀礼や祭祀を取り仕切り、先祖への崇拝や精霊信仰が日常生活に深く根づいています。また、木彫りや織物など独自の工芸技術も発達しており、ブルルと呼ばれる米の守り神の木像は特に有名です。

現代においては、観光開発による棚田の維持管理の難しさや若者の都市移住による伝統文化の継承問題が課題となっています。国際社会はイフガオ族の文化的・生態的知恵を「生きた文化遺産」として評価し、その保全に関心を寄せています。

使い方・例文

「バナウェの棚田を訪れると、イフガオ族が何世代にもわたって山を切り開いてきた技術と自然との共生の姿を実感できる。」

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