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イジュマーとは?

いじゅまー

イジュマーとは、イスラム法学においてムスリム共同体の学者たちが合意によって法的見解を確定する制度のことです。

イジュマー(Ijmāʿ)は、イスラム法シャリーア)の四大法源のひとつで、「合意」「総意」を意味するアラビア語に由来します。クルアーンコーラン)とハディース預言者の言行録)に次ぐ重要な法的根拠として位置づけられています。

その仕組みは、特定の時代におけるムスリム法学者(ウラマー)全員が、ある法的問題についてひとつの見解に合意することによって成立します。この合意は時代を超えた拘束力を持ち、一度形成されたイジュマーは後世の学者でも覆すことが困難とされます。ただし、「全員の合意」をどの範囲で定義するかについては、各法学派によって解釈が異なります。

具体的な適用例としては、礼拝の回数や相続分割の細則など、クルアーンやハディースだけでは明確に規定されていない問題を補完する場面で活用されてきました。また、クルアースの正典確定や法学派間の調整にもイジュマーの概念が援用されています。

イジュマーの意義は、時代や地域によって生じる新たな問題に対して、共同体としての一貫した答えを示せる点にあります。現代では法学者の「合意」をどう定義するかが議論されており、オンライン上のファトワー(法的勧告)機関などを通じた現代的なイジュマー形成も模索されています。

使い方・例文

「ザカート(喜捨)の具体的な算出基準は、歴代法学者のイジュマーによって定められてきた」というように、クルアーンが沈黙している細部の規範を確定する場面で用いられます。

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