イサベル2世 (スペイン女王)とは?
「いさべるにせい」(すぺいんじょおう)
イサベル2世は19世紀のスペイン女王で、王位継承問題をめぐる内乱(カルリスタ戦争)の中で即位し、波乱に満ちた治世の末に革命で廃位された人物です。
イサベル2世(Isabel II、1830〜1904年)は、スペイン・ブルボン朝の女王で、1833年から1868年まで在位しました。父フェルナンド7世の死後、わずか3歳で女王に即位しましたが、女性の王位継承を認めないサリカ法典を根拠に叔父ドン・カルロスが王位を主張したため、国内でカルリスタ戦争(第一次)が勃発しました。
母マリア・クリスティーナが摂政として自由主義勢力と手を結んでイサベルの王位を守り、1843年には親政が開始されました。しかし治世全体を通じ、政治は不安定で軍部クーデターや閣僚の頻繁な交代が続きました。イサベル自身も保守派・自由派の間で揺れ動き、宮廷スキャンダルも絶えませんでした。
1868年、「名誉革命(グロリオサ)」と呼ばれる革命が起き、イサベルはフランスへ亡命を余儀なくされました。その後スペインでは短期間の共和制を経て王政が復活しましたが、女王の座にはイサベルの息子アルフォンソ12世が就き、イサベルはパリで生涯を終えました。
イサベル2世の時代は、スペインが近代化と内乱の狭間で揺れ動いた時期として、スペイン近現代史において重要な位置を占めます。
使い方・例文
スペイン近代史の授業で「カルリスタ戦争」や「1868年革命」を扱う際に、イサベル2世の治世が背景として必ず言及されます。
この用語をシェア
最終更新: