アンリ・ルベーグとは?
あんりるべーぐ
アンリ・ルベーグとは、20世紀初頭に「ルベーグ積分」を創始したフランスの数学者で、現代解析学・測度論の基礎を築いた人物です。
アンリ・ルベーグ(Henri Lebesgue、1875〜1941年)はフランスの数学者で、パリ近郊ボーヴェ出身です。エコール・ノルマル・シュペリウールで数学を学び、のちにパリ大学などで教授を務めました。
最大の業績はルベーグ積分の創始です。それまで主流だったリーマン積分は、関数が連続に近い場合にしか適用が難しく、不連続点の多い関数や複雑な集合の上の積分を扱えませんでした。ルベーグは「集合の大きさ(測度)」という概念を厳密に定式化したうえで積分を再構築し、はるかに広いクラスの関数に対して積分を定義することに成功しました。
ルベーグ積分の優れた点は次のとおりです。
- 不連続な関数でも積分可能な場合が大幅に増える
- 関数列の極限と積分の順序交換を正当化する定理(単調収束定理・優収束定理)が使える
- 確率論・フーリエ解析・関数解析など現代数学の多くの分野の基礎となる
1902年の博士論文でこの理論を発表し、数学界に衝撃を与えました。測度論はその後抽象化が進み、確率の公理的基礎(コルモゴロフの確率論)とも深く結びついています。ルベーグはまた、集合論や実函数論においても多くの重要な結果を残しました。
使い方・例文
大学数学の「実解析」や「測度論」の授業で、リーマン積分の限界を説明する文脈でルベーグ積分・ルベーグの名前が登場します。
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