アンビソニックスとは?
あんびそにっくす
アンビソニックスとは、音の方向と高さを球状に全方位で記録・再生する立体音響の技術規格です。
アンビソニックス(Ambisonics)は、1970年代にイギリスの音響研究者マイケル・ゲルゾンらが開発した立体音響の収録・再生システムです。左右だけでなく前後・上下を含む球状360度のすべての方向から届く音を数学的な音場情報として記録し、スピーカーやヘッドフォンで再構築できる点が特徴です。
技術的には球面調和関数を用いて音場を表現し、その次数(オーダー)を上げるほど方向分解能が高まります。最も基本的なファーストオーダー・アンビソニックス(FOA)は4チャンネル(W・X・Y・Z)で構成され、近年のVR/AR向けには高次のHOA(ハイヤーオーダー・アンビソニックス)が普及しています。
アンビソニックスの大きな利点は次の通りです。
- 収録時にスピーカー配置を決めなくてよい(デコードは再生時に行う)
- バイノーラル処理でヘッドフォン再生にも対応できる
- 360度動画との同期が容易でVRコンテンツに適している
- チャンネル数が少なくデータ効率がよい
YouTubeやFacebookのVR動画、ゲームエンジン(Unity・Unreal Engine)での空間音響実装にも採用されており、今日では没入型メディアの標準的な音響フォーマットとして広く使われています。
使い方・例文
VRゴーグルで映像を見ながら頭を動かすと、音の聞こえる方向も追従して変化する——それはアンビソニックスによる空間音響が実装されているためです。
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