アンティフォナとは?
あんてぃふぉな
アンティフォナとは、キリスト教典礼音楽における交唱形式で、二つの聖歌隊が交互に詩篇などを歌い合う唱法、またはその短い旋律句のことです。
アンティフォナ(Antiphona)はギリシャ語の「アンティ(対して)」と「フォーン(声)」に由来し、古代ギリシャ・ローマから受け継がれたキリスト教典礼音楽の形式です。主に二つのグループや聖歌隊が交互に歌い合う「交唱(こうしょう)」の形式、またはその際に用いられる短い旋律句を指します。
アンティフォナの典礼的な用法は主に二種類あります。
- 詩篇唱との組み合わせ: 詩篇を歌う前後に短い旋律句(アンティフォナ)を挟み、詩篇全体に枠組みを与える形式
- 交唱形式: 聖歌隊を二組に分け、交互に詩篇や聖歌を歌い合う形式
グレゴリオ聖歌の中に多数のアンティフォナが含まれており、典礼の時間帯や教会歴の節目によって異なるアンティフォナが用いられます。特に聖務日課(時課の祈り)では詩篇の前後にアンティフォナが歌われることが基本とされています。
西洋音楽史においてアンティフォナは多声音楽の発展にも影響を与えており、ルネサンス期の「ポリコーラル」様式(複数の合唱が空間的に配置されて呼び合う形式)にその流れを見ることができます。
使い方・例文
グレゴリオ聖歌の解説や、修道院での典礼の様子を描写するときに「アンティフォナに合わせて修道士たちが交互に詩篇を唱えた」のように登場します。
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