アレキシサイミアとは?
あれきさいさいみあ
アレキシサイミアとは、自分の感情を認識・表現することが苦手な状態を指す心理学的概念で、感情失読症とも呼ばれます。
アレキシサイミア(英語: alexithymia)は、ギリシャ語で「感情(thymos)を読む(lexis)ことができない(a-)」を意味し、感情失読症とも訳されます。1973年にサイフネオス(Sifneos)が提唱した概念で、身体化症状を訴える患者に多く見られることが最初の観察のきっかけでした。
主な特徴は以下のとおりです。
- 自分の感情を言語化することが難しい(「怒っている」「悲しい」などと感じても言葉にできない)
- 感情と身体感覚の区別が難しく、緊張をお腹の痛みとして認識することがある
- 空想・内的イメージが乏しく、具体的・外向きの思考スタイル(外的思考)をとりやすい
- 他者の感情を想像・共感することも難しくなることがある
背景と関連疾患として、アレキシサイミアは気質・発達・環境の複合的要因によって生じると考えられており、自閉スペクトラム症・うつ病・PTSD・摂食障害・心身症などの患者に高い割合で見られます。ただしそれ自体は疾患名ではなく、あくまで「感情処理のスタイルや傾向」を指す概念です。
近年の研究では前帯状皮質や島皮質(インスラ)などの感情処理を担う脳領域との関連も示されています。心理療法では感情語彙を増やすワークや、身体感覚への気づきを高めるアプローチが用いられます。
使い方・例文
職場で怒鳴られた後に「なんとなく胃が痛い」と感じるが「腹が立っている」とは気づけない、という状態がアレキシサイミアの一例です。感情に名前をつけるのが難しいため、カウンセリングの場でも感情表現に苦労することがあります。
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