アルミニウム製錬とは?
あるみにうむせいれん
アルミニウム製錬とは、ボーキサイトから酸化アルミニウムを経て純粋なアルミニウム金属を取り出す工業的プロセスです。
アルミニウム製錬は、地球上で最も豊富に存在する金属元素の一つであるアルミニウムを工業的に生産する一連のプロセスです。
製錬は大きく二段階に分かれます。まずバイヤー法によってボーキサイト鉱石を苛性ソーダで処理し、酸化アルミニウム(アルミナ)を精製します。次にホール・エルー法(溶融塩電解法)によって、溶かした氷晶石(クリオライト)にアルミナを溶解させ、直流電流を通じてアルミニウムを電解還元します。この電解工程で陰極に純粋なアルミニウムが析出します。
アルミニウム製錬の最大の課題は膨大な電力消費です。アルミニウム1トンの生産に約14,000〜16,000キロワット時の電力が必要とされ、「電気の缶詰」とも呼ばれます。このため製錬所は水力発電が豊富な地域(カナダ・ノルウェー・アイスランドなど)に集中する傾向があります。
日本では1980年代以降、電力コストの上昇により国内製錬はほぼ消滅し、現在はアルミナや地金を輸入して加工・再生利用する体制に移行しています。一方でリサイクルアルミニウム(二次アルミ)は新地金製造の約3〜5%のエネルギーで生産でき、環境負荷の低減に大きく貢献しています。
使い方・例文
飲料缶や航空機の機体に使われるアルミニウムは、このアルミニウム製錬プロセスを経て生産されます。
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