アリー・ベン・ユースフとは?
ありーべんゆーすふ
アリー・ベン・ユースフは12世紀初頭に北アフリカとイベリア半島を支配したムラービト朝の全盛期を担ったスルタンです。
アリー・ベン・ユースフ(Ali ibn Yusuf、在位1106〜1143年)は、イスラーム系ベルベル人王朝であるムラービト朝(アルモラビド朝)の第3代スルタンです。父ユースフ・ベン・ターシュフィーンの後を継ぎ、王朝の最盛期を統治しました。
彼の治世は、ムラービト朝の領土が北アフリカからイベリア半島(アル・アンダルス)にまたがる広大な版図を誇った時期にあたります。イベリア半島ではキリスト教諸王国の南進(レコンキスタ)に対抗し、各地で防衛戦を繰り広げました。特にポルトガルおよびアラゴン・カスティーリャ連合軍との戦いが記録されています。
しかし晩年には、より厳格なイスラーム神学を掲げたムワッヒド朝(アルモハド朝)がマグリブ(北アフリカ西部)で台頭し、ムラービト朝への圧力を強めていきました。アリー・ベン・ユースフはこの新興勢力を抑えきれず、彼の死後まもなくムラービト朝は崩壊へと向かいます。アル・アンダルスの文化・学術が栄えた時代を支えた君主として、中世イスラーム史において重要な人物の一人に数えられます。
使い方・例文
中世イスラーム史やレコンキスタを学ぶ際に、ムラービト朝の全盛期を代表する君主として取り上げられます。
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