アポストロフィーとは?
あぽすとろふぃー
アポストロフィーとは、存在しない人・擬人化された抽象概念・死者などに直接呼びかける修辞技法で、劇的効果や感情的強調に用いられます。
アポストロフィー(apostrophe)は修辞学の用語で、その場にいない人物、死者、擬人化された抽象的概念、あるいは自然物などに対して直接呼びかける表現技法です。ギリシャ語の「apostrophē(背を向けること・転じること)」に由来し、聴衆から視線を外し、別の対象に語りかけるという動作を表します。
アポストロフィーが登場する場面としては次のようなものがあります。
- 詩人が太陽や風などの自然に向かって語りかける(例:シェリーの「おお、西風よ」)
- 死んだ人物や不在の人物への呼びかけ(「亡き父よ、あなたならどうしただろう」)
- 国家・自由・正義などの抽象概念を擬人化して語りかける(「おお、民主主義よ」)
- 演劇において俳優が観客に語りかける場面(傍白の一形式)
アポストロフィーは、感情表現を劇的に高める効果があります。現実には応答できない対象に語りかけることで、読者・観客はその語り手の内面の激しさや切実さを強く感じ取ることができます。
なお、日本語では「アポストロフィー」は句読点の記号(')を指す場合もありますが、修辞学における用語としては上記の呼びかけの技法を意味します。
使い方・例文
「シェイクスピアの悲劇でハムレットが亡き父の霊に語りかける場面は、アポストロフィーの典型的な用法として文学の授業でよく取り上げられます。」
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