背を向けるとは?
せをむける
「背を向ける」とは、人や物事に対して関心を失い、そっぽを向いたり距離を置いたりする行為を意味する慣用句です。
「背を向ける」は日本語の慣用句で、文字通りには相手に背中を見せて向き合わない動作を指しますが、転じて「無視する」「関与しない」「拒絶する」「逃げ去る」といった心理的・社会的な距離を置く行為を広く表します。
語の由来は、古くから日本文化において正面を向くことが誠意や敬意の表れとされてきた点にあります。背中を向けるという行為はその逆、つまり拒絶・軽視・放棄を意味するものとして用いられてきました。
使われる文脈はさまざまです。
- 人間関係:友人や仲間の呼びかけを無視する(「彼女に背を向けた」)
- 社会・政治:問題や責任から逃げる(「現実に背を向ける政策」)
- 流行・文化:時代の主流から離れる(「大衆文化に背を向けたアーティスト」)
- 信念・価値観:これまで信じてきたものを捨てる(「長年の主義に背を向ける」)
類義表現には「そっぽを向く」「目を背ける」「背いる」などがあり、いずれも関与や対面を避けるニュアンスを持ちます。ただし「目を背ける」は視覚的な回避に限定されるのに対し、「背を向ける」は行動全体・態度全体にわたる拒絶や離脱を表す点でやや広い意味を持ちます。文章語・口語ともに広く使われる表現です。
使い方・例文
「現実に背を向けてはいられない」「会社の方針に背を向ける社員が相次いだ」のように、拒絶・逃避・離反を表す場面で使われます。
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