アブドゥル・カリーム・カッシムとは?
あぶどぅるかりーむかっしむ
アブドゥル・カリーム・カッシムは、1958年のイラク革命を主導して王政を打倒し、初代共和国首相となったイラクの軍人・政治家です。
アブドゥル・カリーム・カッシム(1914〜1963年)は、イラクの軍人・政治家で、1958年7月14日に起きた「7月14日革命」を率いてハーシム朝の王政を打倒し、イラク共和国の初代首相兼国防大臣となった人物です。
バグダードの中産階級の家庭に生まれ、軍人としてのキャリアを積みながら秘密結社「自由将校団」を組織しました。革命はわずか一夜で成功し、国王ファイサル2世と王族が処刑されるという劇的な政変となりました。この革命はアラブ世界全体に大きな衝撃を与え、民族主義運動に弾みをつけました。
政権掌握後、カッシムは「イラク第一主義」を掲げ、アラブ統一を目指すナセル主義(汎アラブ主義)と距離を置いた独自路線をとりました。石油収入の再分配、土地改革、労働組合の合法化など社会改革を推進しましたが、一方でクルド人問題では軍事衝突を引き起こし国内を不安定化させました。
1963年2月、バアス党とアラブ民族主義者によるクーデター(ラマダーン革命)で権力を失い、逮捕・即決裁判の末に処刑されました。カッシムの時代はイラク現代史の転換点として、中東政治研究において今なお重要な研究対象となっています。
使い方・例文
イラクの近現代史や中東の共和主義革命を扱う書籍・論文では、アブドゥル・カリーム・カッシムの名前と1958年革命が必ず言及されます。
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