アナクサゴラスとは?
あなくさごらす
アナクサゴラスとは、紀元前5世紀に活躍した古代ギリシアの自然哲学者であり、宇宙の根本原理として「ヌース(知性)」を提唱した人物です。
アナクサゴラス(Anaxagoras、紀元前500年頃〜428年頃)はイオニア地方のクラゾメナイ出身の哲学者で、ソクラテス以前の自然哲学者の一人として知られています。アテナイに長く滞在し、ペリクレスやエウリピデスなど当時の知識人に大きな影響を与えました。
彼の哲学の中核は「ヌース(nous=知性・精神)」の概念です。アナクサゴラスは宇宙の根源的な物質はすべてのものが混合した状態から始まり、それをヌースが動かすことで世界の秩序が生まれたと考えました。これは世界を物質だけで説明しようとする従来の自然哲学に精神的原理を導入した画期的な考え方でした。
また彼は天体に関しても独自の見解を示しました。
- 太陽は燃え盛る巨大な石の塊であると主張
- 月は地球から光を借りて輝くと説明
- 日食・月食を科学的に説明しようとした
これらの主張は当時の宗教観と対立し、アテナイで不敬神の罪に問われ追放されたと伝えられています。アナクサゴラスの思想はプラトンやアリストテレスにも批判的に継承され、西洋哲学の発展に重要な役割を果たしました。
使い方・例文
「ヌース」の概念を解説するとき、その源流としてアナクサゴラスの名前が哲学史の文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: