アダプティブアンテナとは?
あだぷてぃぶあんてな
アダプティブアンテナとは、周囲の電波環境に応じて指向性をリアルタイムに自動調整し、通信品質を向上させるアンテナ技術のことです。
アダプティブアンテナ(adaptive antenna)は、複数のアンテナ素子と信号処理回路を組み合わせ、受信・送信する電波の方向や強度を状況に応じて動的に制御するアンテナシステムです。「アダプティブ(adaptive)」は「適応型」を意味し、固定された指向性を持つ従来のアンテナとは対照的に、環境変化にリアルタイムで対応します。
従来のアンテナは一方向または全方向に電波を放射・受信する固定型でしたが、アダプティブアンテナでは以下の仕組みにより柔軟な制御を実現しています。
- 複数のアンテナ素子(アレイアンテナ)を並列配置
- 各素子からの信号の位相・振幅をデジタル信号処理でリアルタイムに調整
- 目的の方向へビームを集中させ(ビームフォーミング)、不要な方向の干渉波を抑制
- 移動する端末を追跡してビームを自動追従
アダプティブアンテナは4G LTE・5Gモバイル通信の基地局で広く採用されており、特に多数のアンテナを用いるMassive MIMO技術の基盤となっています。この技術により、複数のユーザーが同一周波数帯を空間的に分けて同時に通信できるため、通信容量の飛躍的な拡大が実現しています。
また無線LAN(Wi-Fi)の最新規格やレーダーシステム、軍事通信など幅広い分野にも応用されており、現代の無線通信インフラを支える根幹技術の一つです。
使い方・例文
スマートフォンで混雑したスタジアム内でも快適に通信できるのは、基地局がアダプティブアンテナを使って各端末の方向にビームを向けているためです。
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