アコルスとは?
あこるす
アコルスとは、湿地や水辺に自生するショウブ科(またはアコルス科)の多年草で、葉が細長く剣状の形状を持つ水生・湿生植物の属名です。
アコルス(Acorus)は、ショウブ科(Acoraceae)に属する多年草の属名です。かつてはサトイモ科に分類されていましたが、現在は独立したアコルス科として扱われることが多くなっています。北半球の湿地・水辺・小川の岸辺などに広く自生しており、根茎(ちかく)で地中を横走する性質を持ちます。
代表的な種としては、日本でも古くから親しまれているショウブ(菖蒲、Acorus calamus)が挙げられます。ショウブは端午の節句(5月5日)に「菖蒲湯」として浴槽に入れる習慣で知られており、独特の芳香成分が邪気を払うとされてきました。また、より小型のセキショウ(石菖、Acorus gramineus)は日本庭園の縁取りや水盤の植栽として広く利用されます。
アコルス属の特徴を整理すると以下のようになります。
- 細長い剣状の葉が扇形に広がる独特の姿
- 根茎に揮発性の芳香成分(アサロンなど)を含む
- 花は小型で目立たず、肉穂花序(にくすいかじょ)に密生する
- 半水生から湿生で、水際の植栽に適している
園芸では斑入り(ふいり)品種も多く流通しており、ビオトープガーデンや和風庭園のアクセントに用いられます。生薬としても利用の歴史があり、漢方では根茎を乾燥させた「石菖(せきしょう)」が芳香性健胃薬として使われてきました。
使い方・例文
「池のほとりにアコルスを植えて、和風の水景を演出する」「端午の節句の菖蒲湯はアコルス属のショウブを使う行事です」のように、植物・園芸・文化習俗の場面で登場します。
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