こぎん刺しとは?
こぎんざし
こぎん刺しとは、青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺繍技法で、麻布に木綿糸で幾何学模様を刺したものです。
こぎん刺し(こぎん刺)は、江戸時代に青森県の津軽地方で農民の女性たちによって育まれた伝統的な刺繍技法です。当時、農民は麻の着物しか着ることが許されていなかったため、目の粗い麻布に木綿糸を刺すことで保温性を高め、丈夫にする知恵として生まれました。
技法の特徴は、布の横糸を数えながら奇数目を基本に白い木綿糸を刺し、幾何学的なモドコ(模様の基本単位)を組み合わせて文様を作り上げる点にあります。代表的なモドコには「ななこ」「りんどう」「みずながし」など数十種類があり、それらを組み合わせることで無限の模様が生まれます。
地域によって3つの様式に分類されます。
- 津軽こぎん:西津軽・中津軽を中心に発展した主流の様式
- 三縞こぎん:東津軽地区に伝わる縞状の模様が特徴
- 菱刺し(南部菱刺し):南部地方に伝わる類似技法
明治以降、洋装の普及とともに衰退しましたが、民芸運動や研究者の尽力により技法が再評価されました。現在は伝統工芸として保護されるとともに、バッグ・小物・ファッションアイテムにも取り入れられ、手芸愛好家にも人気の高い刺繍として国内外で親しまれています。
使い方・例文
こぎん刺しの模様は、白い木綿糸で麻布に幾何学的な模様を刺繍したもので、コースターやポーチ、巾着袋などの手芸作品として現代でもよく作られています。
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