かしら(頭)とは?
かしら
かしら(頭)とは、文楽(人形浄瑠璃)で使われる人形の頭部のことで、登場人物の性格・役柄を表す造形が施された重要な道具です。
かしら(頭)は、日本の伝統芸能である文楽(人形浄瑠璃)において、人形の頭部を指す専門用語です。人形の体(胴・衣装)とは別に製作され、役柄に応じてさまざまな種類が用意されます。
かしらの造形は、登場人物の性別・年齢・身分・気性を一目で示すように精緻に作られています。目・眉・口などの部位が仕掛けによって動くものも多く、主遣い(ぬい遣い)が左手で操作することで表情の変化を表現します。
代表的なかしらの種類には以下のものがあります。
- 源平(げんぺい):武将・若い男性役に使われる凛々しい顔立ち
- 娘(むすめ):若い女性役の愛らしい頭
- 老人(ろうじん)系:翁(おきな)など年配の男女役
- 悪人・鬼・化け物系:目が動いたり眉が変形する仕掛けのある頭
かしらは桐材などを使い、人形師が丁寧に彫刻・彩色して制作します。長年使われて「格」のある頭は特別に名前がつけられ、代々受け継がれます。文楽の三業(太夫・三味線・人形)のうち、人形の表情を担うかしらは舞台の視覚的中心として欠かせない存在です。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている文楽の象徴的な要素のひとつです。
使い方・例文
文楽の解説書や公演プログラムに「今回使用するかしらは○○型」などと記載され、観客がどんな役柄の人形が登場するかを事前に知る手がかりになります。
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