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超音波診断装置とは?体内を映すしくみと医療での役割を解説

公開 2026年8月13日

この記事は 「超音波診断装置とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

音のはね返りで体内を映し出すしくみ

超音波診断装置は、人間の耳には聞こえない一から二十メガヘルツ程度の高い周波数の音波(超音波)をプローブと呼ばれる装置から体内に送り込み、組織ごとの音響インピーダンス(音の伝わりやすさ)の違いによってはね返ってくるエコー信号を分析することで、体内の様子を画像化する医療機器である。反射してくるまでの時間や強さの違いを処理することで、断面画像(Bモード)として臓器の形や状態を表示できるほか、ドプラー法と呼ばれる技術を用いれば血液の流れる速度や方向まで捉えることができる。こうした情報はリアルタイムで動画のように表示されるため、臓器の動きをその場で確認できる点も大きな特長である。

一九五〇年代からの技術発展

超音波を医療に応用する研究は一九五〇年代、ジョン・ワイルドらによって基礎が築かれたとされる。その後一九六〇年代から七〇年代にかけて実用的な装置が開発され、病院での検査に広く導入されるようになった。当初は装置も大がかりだったが、電子技術の進歩とともに小型化が進み、現在では手のひらに収まるサイズの携帯型装置まで登場している。画像処理技術の発展により、近年では立体的に描き出す三次元・四次元エコーも実用化されている。

放射線を使わない安全性

超音波診断装置最大の利点の一つは、エックス線などの放射線を使用しない点にある。被曝の心配がないことから、繰り返し検査を行う必要がある場合や、放射線の影響を避けたい妊婦の検査にも安心して用いることができる。また比較的短時間で検査結果を確認できることも、日常診療で広く用いられる理由の一つとなっている。

幅広い臓器の検査に活用

超音波診断装置は、妊婦のお腹の中にいる胎児の発育状態の観察をはじめ、心臓の動きや弁の状態を調べる心エコー検査、肝臓や腎臓、甲状腺などの腹部・頸部臓器の検査など、非常に幅広い分野で活用されている。リアルタイムで動く様子を観察できることも大きな強みであり、今日の医療現場において欠かせない診断機器の一つとなっている。

健診や救急医療での役割

近年では人間ドックや健康診断の場でも、腹部超音波検査として広く取り入れられており、肝臓の脂肪の状態や胆のう・腎臓の異常の早期発見に役立てられている。また救急医療の現場では、外傷を負った患者の体内出血の有無を短時間で確認する目的でも活用されており、ベッドサイドで即座に検査できる携帯型装置の普及が、迅速な処置判断を後押ししている。装置の低価格化と小型化が進んだことで、診療所や在宅医療の現場にも導入が広がりつつある。

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