MRI装置とは?
えむあーるあいそうち
強力な磁場と電波を利用して体内の断層画像を非侵襲的に撮影する医療機器で、脳や軟部組織の診断に優れた性能を持ちます。
MRI装置(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像装置)は、強力な静磁場と高周波の電磁波(ラジオ波)を組み合わせることで、体内の水素原子核の磁気共鳴現象を利用して断層画像を生成する医療機器です。放射線(X線)を使用しないため、被曝のリスクがなく繰り返し検査が可能です。
原理の核心は「核磁気共鳴(NMR)」です。人体の大部分を占める水分子中の水素原子核(プロトン)に強磁場をかけると磁気的に整列し、そこに特定周波数の電磁波を当てると共鳴してエネルギーを吸収・放出します。この信号を検出・解析することで、組織ごとの水分量や生化学的性質の違いを反映した高コントラストの画像を得られます。
MRI装置の主な特長は次のとおりです。
- 軟部組織(脳・脊髄・筋肉・靭帯)の描出が特に優れている
- 任意の断面方向で画像取得が可能
- 機能的MRI(fMRI)により脳の活動部位を可視化できる
- 造影剤なしでも血管の画像化が可能(MRアンジオグラフィー)
脳卒中・脳腫瘍・椎間板ヘルニア・膝関節疾患など幅広い領域の診断に使用されます。超電導コイルを用いた高磁場装置(1.5テスラ・3テスラが主流)が普及しており、より鮮明な画像取得が可能になっています。ただし金属インプラントのある患者や閉所恐怖症の方には制限が生じる場合があります。
使い方・例文
「頭痛が続くためMRI装置で脳の検査を受けた結果、異常がないことが確認された」というように、脳や脊椎の精密検査が必要な場面でMRI検査として登場します。
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