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火山爆発指数とは?噴火の規模を測るVEIの仕組みを詳しく解説

公開 2026年8月17日

この記事は 「火山爆発指数とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

火山爆発指数とは

火山爆発指数(VEI:Volcanic Explosivity Index)とは、噴火の規模を客観的に比較するために考案された定量的な指標です。1982年に火山学者のクリストファー・ニューホールとスティーブン・セルフによって提唱されました。地震の規模を表すマグニチュードの火山版とイメージするとわかりやすいでしょう。世界各地の火山活動を統一的な基準で比較できるようにした点で、火山学の発展に大きく貢献した指標です。

どのように計算されるのか

VEIは、噴火によって噴出した火砕物(火山灰や軽石など)の総体積を基準として、0から8までの対数スケールで表されます。対数スケールであるため、数値が1つ上がるごとに噴出量はおよそ10倍になります。つまりVEI2とVEI4では、噴出量に100倍もの差があることになり、数値の増加が持つ意味は非常に大きいのです。

指標に含まれる要素

VEIの判定には、噴出物の体積だけでなく、噴煙の高さや噴火の継続時間、爆発の様子といった複数の要素が総合的に考慮されます。これにより、単なる規模だけでなく噴火の激しさそのものを表現できるようになっています。気象庁や各国の火山研究機関でも、噴火の警戒レベルを検討する際の参考情報として活用されています。

過去の代表的な噴火

歴史上の噴火はVEIによって次のように分類されています。

  • 1991年 ピナトゥボ山(フィリピン):VEI6
  • 1815年 タンボラ山(インドネシア):VEI7
  • 1883年 クラカタウ(インドネシア):VEI6

特に1815年のタンボラ山の噴火はVEI7という非常に大きな規模で、噴出した火山灰が世界の気候にまで影響を及ぼし、翌年は「夏のない年」と呼ばれるほどの異常な冷夏が世界各地で観測されました。農作物の不作による飢饉も発生し、噴火が社会に及ぼす影響の大きさを物語る事例として知られています。

VEI8のスーパーボルケーノ

VEIの最大値である8は「スーパーボルケーノ」と呼ばれる規模の噴火で、過去数万年に1回程度しか発生していない極めてまれな現象です。もし現代でこの規模の噴火が起これば、地球規模の気候変動につながる可能性があるとされており、火山学者たちの重要な研究対象となっています。アメリカのイエローストーンなどが、こうしたスーパーボルケーノの痕跡を持つ場所として知られています。

日本の火山とVEI

日本国内の噴火にもVEIが用いられており、例えば1707年の富士山宝永噴火はVEI5、1991年の雲仙普賢岳の噴火はVEI2と評価されています。日本は世界有数の火山国であり、気象庁は各火山の活動状況を常時監視し、噴火警戒レベルという別の指標とあわせて防災情報を発信しています。VEIは過去の噴火を振り返る際の共通言語として、防災教育や災害史の研究の場でも広く活用されています。

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