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光化学スモッグとは?発生の仕組みと健康への影響をわかりやすく解説

公開 2026年8月14日

この記事は 「光化学スモッグとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

光化学スモッグとは

光化学スモッグとは、自動車の排気ガスや工場から排出される窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)が、強い太陽紫外線の作用によって化学反応を起こし、オゾンやパーオキシアセチルナイトレート(PAN)といった光化学オキシダントを新たに生成する現象です。工場や自動車から直接排出される汚染物質(一次汚染物質)が大気中で変化して生じることから、「二次汚染」に分類されます。

発生しやすい気象条件

光化学スモッグは、どんな日でも起こるわけではありません。気温が高く、日差しが強く、風の弱い晴天の日に発生しやすいという特徴があります。風が弱いと、発生した汚染物質がその場にとどまりやすくなり、紫外線との反応が進みやすくなるためです。特に夏場の日中、気温が上昇するタイミングで光化学オキシダント濃度が高まりやすく、多くの自治体では夏の期間に注意報や警報の発令基準を設けて監視を行っています。

健康への影響

光化学スモッグによって生成される光化学オキシダントは、人体に対してさまざまな刺激症状を引き起こします。代表的な症状として、目の充血やチカチカとした痛み、喉の痛み、頭痛、息苦しさなどが挙げられ、特に呼吸器の弱い子どもや高齢者、喘息などの持病がある人は影響を受けやすいとされています。注意報が発令された際には、屋外での激しい運動や長時間の外出を控えることが推奨されており、学校では体育の授業や部活動が中止・変更される場合もあります。

  • 原因物質:窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)
  • 発生条件:高温・強い日差し・弱い風の晴天日
  • 主な症状:目の痛み・喉の炎症・頭痛

日本における発生の歴史と現状

日本では1970年代に東京や大阪といった大都市圏で光化学スモッグが深刻化し、多数の被害者が報告されたことから社会問題となりました。その後、自動車の排ガス規制強化や工場での排出対策が進んだことで、以前に比べて深刻な被害は減少しています。しかし、現在でも夏季を中心に光化学オキシダント濃度が環境基準を超える日が各地で観測されており、依然として監視や注意喚起が続けられている大気汚染の課題の一つです。

注意報が出たときの対応

各都道府県では、光化学オキシダント濃度が一定基準を超えると予測される場合に、光化学スモッグ注意報や警報を発令し、防災無線やウェブサイトを通じて住民に周知しています。注意報が発令された地域では、屋外での激しい運動や長時間の屋外活動を控えることが推奨されるほか、学校では屋外での体育や部活動を中止・室内に変更する対応が取られることがあります。症状が出た場合は、うがいや洗眼を行い、屋内の空気の澄んだ場所で安静にすることが基本的な対処法とされています。

よくある疑問

光化学スモッグは風の強い日には起こりにくい一方で、風によって別の地域まで汚染物質が運ばれ、発生源から離れた場所で被害が出ることもあります。これを「広域移流」と呼び、都市部で発生した汚染物質が郊外や離れた地域にまで運ばれて、思わぬ場所で光化学オキシダント濃度が上昇するケースが知られています。そのため、光化学スモッグ対策は発生源となる地域だけでなく、広域的な取り組みが必要とされています。

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