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揮発性有機化合物とは?

きはつせいゆうきかごうぶつ

揮発性有機化合物とは、常温で蒸発しやすい有機化合物の総称で、大気汚染や光化学スモッグの原因となるほか、室内空気汚染による健康被害も引き起こします。

揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、VOC)とは、沸点が比較的低く常温・常圧で蒸発しやすい性質を持つ有機化合物の総称です。具体的にはベンゼントルエン・キシレン・ホルムアルデヒド・トリクロロエチレンなど非常に多様な物質が含まれ、それぞれ用途や毒性が異なります。

VOCの発生源は屋外と屋内に大別されます。屋外では自動車の排気ガス、塗装作業、印刷業、石油精製・貯蔵施設などが主な発生源です。屋内では建材・接着剤・塗料・家具・洗浄剤・芳香剤などからVOCが放散され、シックハウス症候群の原因物質として問題になります。

VOCが引き起こす環境・健康への影響は以下のとおりです。

  • 大気汚染:NOxと太陽光の下で反応し、光化学オキシダント(光化学スモッグ)を生成する前駆物質となる
  • 発がん性:ベンゼンなど一部のVOCは発がん性が確認されており、長期曝露でリスクが高まる
  • シックハウス症候群:新築・改築直後の住宅でホルムアルデヒドなどが原因となり、頭痛・目の刺激・倦怠感が生じる

日本では大気汚染防止法によりVOCの大気排出規制が行われており、塗装施設・印刷施設・化学品製造施設などが対象となっています。また建築基準法の改正によりホルムアルデヒドを放散する建材の使用制限も設けられており、住宅の内装材にはF☆☆☆☆(フォースター)などの放散等級表示が義務付けられています。

使い方・例文

新築マンションに入居直後から頭痛や目のかゆみを感じた場合、建材や接着剤から放散されるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物が原因として疑われ、換気の徹底や建材の選定見直しが対策として講じられます。

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