光化学スモッグとは?
こうかがくすもっぐ
光化学スモッグとは、自動車や工場から排出された窒素酸化物や炭化水素が太陽の紫外線と反応して生じる大気汚染現象で、目や呼吸器に強い刺激を与えます。
光化学スモッグ(photochemical smog)とは、大気中に放出された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が太陽からの紫外線によって光化学反応を起こし、オゾン(O₃)やパーオキシアセチルナイトレート(PAN)などの光化学オキシダントを生成することで引き起こされる大気汚染現象です。
発生のメカニズムは段階的で、まず車の排気ガスや工場の煙突から窒素酸化物と炭化水素が大気中に放出されます。日射が強く気温が高い晴れた日に、これらの物質が紫外線を吸収して複雑な連鎖反応を起こし、有害な酸化性物質(光化学オキシダント)が蓄積されます。さらに風が弱く大気が停滞した日に濃度が高くなりやすく、白や乳白色のもやがかかったように見えることが名称の由来となっています。
光化学スモッグの健康被害は主に以下のとおりです。
- 目の充血・涙・かゆみ(眼粘膜への刺激)
- のどの痛み・せき・呼吸困難
- 頭痛・めまい・吐き気
日本では1970年代に東京や大阪で深刻な被害が社会問題となり、光化学スモッグ注意報・警報の制度が整備されました。現在も環境省や都道府県が光化学オキシダント濃度を監視し、1時間値が0.12ppm以上になると注意報が発令されます。近年はアジア大陸由来の汚染物質が日本に飛来することも問題視されています。
使い方・例文
晴れた夏の日の昼過ぎに都市部で光化学スモッグ注意報が発令された際、屋外での激しい運動を控えるよう呼びかけられたり、小学校が校庭での体育を中止したりするケースが典型的な例です。
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