本文へスキップ

廃棄物固形燃料とは?RPF・RDFの仕組みと利点をわかりやすく解説

公開 2026年8月14日

この記事は 「廃棄物固形燃料とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

廃棄物固形燃料とは

廃棄物固形燃料とは、廃プラスチックや紙くず、木くずといった可燃性の廃棄物を選別・破砕・乾燥・圧縮する加工工程を経て製造される、ペレット状またはブリケット状の固形燃料の総称です。代表的なものに、廃プラスチックと古紙を主原料とするRPF(Refuse Paper and Plastic Fuel)と、一般廃棄物を主原料とするRDF(Refuse Derived Fuel)があり、いずれも従来は焼却・埋立処分されていた廃棄物を燃料資源として再生させる技術です。

どのように作られるのか

廃棄物固形燃料の製造工程は、大きく分けて選別・破砕・乾燥・成形の四段階からなります。まず、金属やガラスなど燃料に適さない不純物を取り除く選別作業を行い、次に燃焼効率を高めるために原料を細かく破砕します。その後、水分を飛ばす乾燥工程を経て、圧縮成形機によって一定の大きさのペレットやブロック状に固められます。この工程によって発熱量や燃焼特性が均質化されるため、石炭などと同様に安定した燃料として取り扱うことができるようになります。

どこで使われているのか

廃棄物固形燃料は、石炭や重油の代替燃料として、セメント工場のキルン(焼成炉)や製紙工場のボイラー、火力発電所などで広く利用されています。特にセメント製造は高温での燃焼が必要な工程であり、廃棄物由来の燃料を投入しても製品の品質に影響が出にくいことから、廃棄物固形燃料の主要な受け入れ先の一つとなっています。化石燃料の使用量を削減できることに加え、廃棄物の埋立処分量を減らせる点も大きな利点です。

  • RPF:廃プラスチックと古紙を主原料とする
  • RDF:一般廃棄物を主原料とする
  • 主な用途はセメント工場・製紙工場・火力発電所の燃料

課題と今後の展望

一方で、廃棄物固形燃料には課題も残されています。原料となる廃棄物の質にばらつきがあると、燃料としての発熱量や塩素含有量が安定せず、燃焼設備の腐食や排ガス処理の負担につながることがあります。また、原料を安定的に確保するための収集・分別体制の整備や、製造コストと化石燃料価格との兼ね合いも運用上の課題です。こうした課題に対応しながら、廃棄物を単に処分するのではなく資源として活かす循環型社会の実現に向けて、廃棄物固形燃料の活用は今後も重要な役割を担うと考えられています。

バイオマス燃料としての側面

原料に紙や木くずなど植物由来の成分が含まれる廃棄物固形燃料は、燃焼時に排出される二酸化炭素の一部が、植物が成長過程で吸収した炭素に由来するとみなされ、カーボンニュートラルなバイオマス燃料としての性格も併せ持ちます。この性質から、化石燃料からの転換を進める発電事業者やセメント業界にとって、温室効果ガス排出量の削減にも寄与する燃料として注目されています。

よくある疑問

廃棄物固形燃料を燃やすことは、単純な焼却処分と何が違うのでしょうか。焼却処分は廃棄物を減量することが主な目的であるのに対し、廃棄物固形燃料の利用は化石燃料の代替としてエネルギーを回収することが目的です。同じ「燃やす」という行為でも、廃棄物を資源として有効利用するサーマルリサイクルの一形態として位置づけられており、廃棄物処理法上もリサイクル率の向上に寄与する取り組みとして評価されています。

「廃棄物固形燃料」の用語ページを見る

関連用語