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アーモワールとは?フランス生まれの衣装だんすの歴史と選び方を解説

公開 2026年8月15日

この記事は 「アーモワールとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

アーモワールとは何か

アーモワールは、フランス語で衣装だんすを意味する言葉であり、英語圏でいうウォードローブに相当する、扉付きの大型直立型収納家具である。内部には衣類を吊るすためのバー、たたんだ衣類を収める棚、細かなものをしまう引き出しなどが組み合わさっており、寝室や衣装部屋に置かれることが多い。奥行きと高さがある堂々とした佇まいが特徴で、部屋の主役になり得る存在感を持つ。

クローゼットが普及する前の役割

現代の住宅では壁に造り付けられたクローゼットが一般的だが、そうした内蔵収納が普及する以前のヨーロッパの住宅では、衣類や寝具をしまう場所は独立した家具に頼るほかなかった。アーモワールはまさにその中心的な役割を担っており、一家の衣類のほとんどをこの一台に収める家庭も珍しくなかったとされる。婚礼調度として、花嫁の嫁入り道具の中に立派なアーモワールが含まれることもあった。

時代を映す装飾様式

  • バロック様式:曲線的で力強い彫刻を施したもの
  • マルクトリー装飾:異なる色の木材を組み合わせた寄木細工が特徴のもの
  • 塗装仕上げ:優雅な色合いのペイントを施したもの

このようにアーモワールは製作された時代や地域の美意識を色濃く反映しており、一台ごとに異なる表情を楽しめる家具である。扉の彫刻や取っ手の金具ひとつを取っても、当時の職人の技術水準をうかがい知ることができる。

アンティーク市場での人気

現在もアーモワールはアンティーク家具市場で高い人気を誇っている。実用的な収納家具としてだけでなく、内部を改造してテレビや飲食器を収納する趣味性の高い使い方をするコレクターも多い。年代物ならではの木の風合いや金具の経年変化も、選ぶ楽しみのひとつになっている。

現代の住まいでの取り入れ方

クローゼットが備わった部屋にあえてアーモワールを置くことで、収納力を補いながらインテリアのアクセントにする使い方も広がっている。存在感がある家具だからこそ、部屋全体の雰囲気を決める主役として一台選ぶ、という発想で取り入れるとバランスが取りやすい。

設置時に気をつけたいこと

アーモワールは奥行きと高さのある大型家具であるため、搬入経路や設置スペースの寸法を事前に十分確認しておく必要がある。分解して組み立てられるタイプもあれば、一体成形で搬入が難しいタイプもあるため、購入前に扉や本体を取り外せる構造かどうかを確認しておくと安心である。湿度の変化で木材が動くこともあるため、直射日光や暖房器具の風が直接当たる場所は避けて設置するとよい。

他の収納家具との使い分け

クローゼットが独立した部屋にある場合でも、アーモワールを寝具専用の収納として使ったり、季節外の衣類をまとめてしまう場所として活用したりすることで、日常使いの収納と分けて整理がしやすくなる。ひとつの家具に用途を限定することで、家全体の収納計画にもメリハリが生まれ、探し物にかかる時間も減らすことができる。

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