W・H・オーデンとは?
だぶりゅーえいちおーでん
W・H・オーデンは20世紀を代表する英語詩人で、政治・心理・宗教を幅広く主題にした知的で多彩な詩風で知られます。
W・H・オーデン(Wystan Hugh Auden、1907〜1973年)は、イギリスのヨークに生まれた詩人です。オックスフォード大学在学中から詩の才能を示し、クリストファー・イシャーウッドらとともに1930年代の「オーデン・グループ」として英国文学シーンをリードしました。
初期の詩は左翼的政治意識と心理分析(フロイト・マルクス)に強く影響を受けており、スペイン内戦や第二次世界大戦前夜の危機感が色濃く反映されています。1939年にアメリカへ移住してからは、キリスト教への回帰と実存主義的問いを詩のテーマに加え、作風が変化しました。
代表作は多岐にわたりますが、「1939年9月1日」は第二次世界大戦開戦を前に個人の不安と責任を問い、「私は噓をつかない」とする有名な一節が知られています。挽歌「W・B・イェーツを悼む」は詩人論としても読まれる傑作です。
オーデンの詩は、難解な知的語彙と平易な口語表現を自在に操る幅広い文体と、ソネット・バラッドから自由詩まであらゆる形式を使いこなす技巧が特徴です。1948年にはピュリツァー賞を受賞し、英語詩の最重要詩人のひとりとして国際的に評価されています。
使い方・例文
20世紀英語詩の授業や、映画『フォー・ウェディング』でオーデンの詩が引用されたことで広く知られ、追悼や結婚式のスピーチで詩を紹介する文脈でも登場します。
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