J・M・クッツェーとは?
じぇーえむくっつぇー
J・M・クッツェーは南アフリカ出身の小説家で、アパルトヘイト体制や植民地主義の暴力・道徳的複雑さを深く掘り下げた作品で2度のブッカー賞とノーベル文学賞を受賞しました。
J・M・クッツェー(John Maxwell Coetzee、1940年生まれ)は南アフリカのケープタウン出身の小説家・エッセイスト・文学批評家です。2003年にノーベル文学賞を受賞し、英語圏を代表する現代作家のひとりとして評価されています。
クッツェーは南アフリカの白人アフリカーナー社会に生まれ育ちながら、アパルトヘイト体制を厳しく批判した作品を次々と発表しました。代表作には以下のものがあります。
- 『夷狄を待ちながら』(1980年)――帝国主義と拷問の道徳的問い
- 『マイケル・K』(1983年)――ブッカー賞受賞、内戦の混乱を生きる孤独な人物
- 『恥辱』(1999年)――ブッカー賞受賞、ポスト・アパルトヘイト南アフリカの暴力と倫理
- 『エリザベス・コステロ』(2003年)――動物倫理・文学・道徳を問う連作
彼の作品はメタフィクション的手法を多用しながらも、植民地主義・権力の暴力・良心の在り方・動物への倫理的態度といった普遍的テーマを扱います。文体は簡潔で抑制が利いており、読者に道徳的判断を委ねる叙述スタイルが特徴です。2002年以降はオーストラリアに移住し、現在もアデレードを拠点に活動しています。
使い方・例文
「植民地主義や暴力の加害者側の視点を内側から描いた文学」として論じるときに、クッツェーの作品がよく取り上げられます。
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