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ICOMの倫理綱領とは?

あいこむのりんりこうりょう

ICOMの倫理綱領とは、国際博物館会議(ICOM)が定める、博物館専門職が守るべき行動規範と職業倫理の国際標準文書のことです。

ICOMの倫理綱領(Code of Ethics for Museums)は、国際博物館会議(International Council of Museums)が制定した、博物館と博物館専門職に向けた職業倫理の国際的な基準文書です。初版は1986年に採択され、その後改訂を重ね、現在広く参照されているのは2004年に承認されたバージョンです。

綱領は大きく八つの原則から構成されており、主な内容は以下のとおりです。

  • 博物館は社会と社会の発展に貢献する非営利の恒久施設であること
  • コレクションの収集・取り扱い・保存に関する責任
  • 来館者や地域社会に対するサービスと教育の推進
  • 不法に取得された文化財の返還・原状回復への協力
  • 専門職の能力向上と利益相反の回避

特に文化財の返還問題や植民地時代に収集された資料の扱いについて、綱領は透明性と誠実な対話を求める立場を明確にしており、近年のグローバルな文化財返還議論においても重要な参照軸となっています。

ICOMの倫理綱領は法的拘束力を持つものではありませんが、世界140か国以上の博物館関係者が加盟するICOMの標準として実質的な影響力を持ち、各国の博物館法や職業倫理規程の策定にも参照されています。

使い方・例文

博物館が出所不明の美術品の購入を検討する際、ICOMの倫理綱領を参照して収集方針の適否を判断する場面で登場します。

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