DBR(ドラム・バッファ・ロープ)とは?
でぃーびーあーる
DBR(ドラム・バッファ・ロープ)とは、制約条件理論(TOC)に基づく生産スケジューリング手法で、ボトルネック工程を基点に全体の流れを制御するしくみです。
DBR(Drum-Buffer-Rope)とは、エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した制約条件理論(TOC:Theory of Constraints)を生産現場に適用した、スケジューリング・フレームワークです。システム全体のスループット(成果物の産出量)を最大化するために、最も遅い工程(制約リソース)を起点にして生産の流れを管理します。
名称の3要素はそれぞれ次の役割を持ちます。
- ドラム(Drum):ボトルネック工程が生産ペースを決める「太鼓の拍子」の役割を果たし、全体の生産リズムを規定します
- バッファ(Buffer):ボトルネック工程の直前に設ける在庫(時間的余裕)。上流の変動がボトルネックに影響しないように吸収するクッションです
- ロープ(Rope):資材の投入タイミングをボトルネックの消費速度に連動させる「引っ張り」のしくみ。過剰な仕掛かり在庫の積み上がりを防ぎます
従来の「すべての工程をフル稼働させる」発想とは異なり、DBRでは非制約工程をあえて余らせることで、ボトルネックを絶やさず動かし続けることを優先します。これにより、ラインの仕掛かり在庫を削減しながら納期遵守率を高めることができます。製造業の生産改善だけでなく、プロジェクト管理手法であるCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクト管理)にも応用されています。
使い方・例文
5工程の製造ラインで第3工程がボトルネックの場合、第3工程の前に一定量の仕掛かりバッファを置き、資材投入はそのバッファ消費状況に合わせて調整することで、ライン全体が効率よく流れます。
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