香道具一式とは?
こうどうぐいっしき
香道具一式(こうどうぐいっしき)とは、香道の席で香木を聞く(鑑賞する)ために使われる専用の道具をひとまとめにしたもので、独自の様式と美が備わっています。
香道(こうどう)は、香木を炷いてその香りを鑑賞する日本の伝統芸道です。香道具一式とは、この香道の席で用いる一連の専用道具の総称を指します。茶道における茶道具と同様、それぞれの道具が高い意匠性を持ち、道具を整えること自体が香道の美意識の一部となっています。
- 香炉(こうろ):灰を入れ、炭と香木を置いて香を聞くための器。銀製・陶磁器製などさまざま
- 火道具(ひどうぐ):炭を操るための箸・灰押さえ・羽箒などの細工道具一式
- 香包(こうほう)・香袋(こうぶくろ):香木の小片を包んで保管・運搬するための紙包みや布袋
- 香札(こうふだ):組香(くみこう)のゲームで回答を記す小さな木札
- 香盆(こうぼん):香炉や道具をまとめて載せる盆
香道には御家流(おいえりゅう)と志野流(しのりゅう)の二大流派があり、道具の形式や作法に若干の違いがあります。道具の素材は漆塗り・蒔絵・金工・陶芸など日本の伝統工芸が集結したものが多く、香道具一式は美術工芸品としての価値も高く評価されています。
香道具は個人の愛好家が一式を揃えて保管するほか、茶道具と同様に名品が美術館や博物館に所蔵されていることも多く、伝統文化の継承という観点からも重要な意義を持っています。
使い方・例文
「香道の体験講座に参加して、香道具一式の使い方を教わった」「骨董市で香道具一式が出品されていた」といった場面で使われます。
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