香包とは?
こうづつみ
香包とは、香料や薬草を小袋に詰めた香り袋のことで、中国や日本で魔除け・芳香・健康祈願に用いられてきた伝統的な装飾品です。
香包(こうほう/シャンバオ)は、乾燥させた香草・薬草・香料などを布製の小袋に詰めたもので、携帯したり衣類や部屋に飾ったりして香りを楽しむ伝統的な民芸品・装飾品です。中国では数千年の歴史を持ち、日本には奈良・平安時代ごろに伝わったとされています。
中国の香包は特に端午の節句(旧暦5月5日)に子どもへ贈る風習が広く知られており、邪気払い・健康祈願の意味が込められています。刺繍を施した鮮やかな布地で作られ、虎・蓮花・金魚など縁起物の図案が多く用いられます。中国の甘粛省・陝西省などの地域では香包の制作技術が無形文化遺産として受け継がれています。
日本では「匂い袋」「薬玉(くすだま)」と呼ばれる類似の文化があり、丁子(クローブ)・白檀・龍脳などの香料を絹袋に詰めて衣裳箱や装束の中に入れ、芳香・防虫・厄払いに使いました。平安貴族の間で盛んに行われ、文化的な趣味としても発達しました。
現代では観光土産・インテリア雑貨としても流通しており、アロマテラピーの観点から香りの効能が再評価されています。
使い方・例文
中国の端午節には色とりどりの刺繍が施された香包を子どもの首にかける風習があり、艾草や雄黄などを詰めた小袋が病気や邪気を遠ざけると信じられてきた。
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