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非線形光学とは?

ひせんけいこうがく

非線形光学とは、強いレーザー光が物質中で示す、入射光強度に比例しない特異な光学応答を扱う物理学の分野です。

非線形光学とは、強度の大きな光(主にレーザー光)が物質と相互作用する際に現れる、光強度に線形比例しない現象研究する物理学の一分野です。通常の光学では物質の分極が電場に比例すると仮定しますが、電場が非常に強くなると高次の項が無視できなくなり、さまざまな非線形現象が生じます。

非線形光学の理論的基礎は非線形分極にあります。物質の分極Pを電場Eの多項式で展開したとき、二次・三次以上の項が存在すると、入射光と異なる周波数の光が発生したり、複数の光波が互いに影響し合ったりします。

主要な非線形光学現象には以下のものがあります。

  • 第二高調波発生(SHG):入射光の2倍の周波数の光が生成される(波長が半分になる)
  • 光パラメトリック増幅:1つの光子が2つに分割されて周波数が変換される
  • 四光波混合:3つの光波から新たな周波数の光波が生成される
  • 自己位相変調:光パルスが自分自身の強度で屈折率を変える

これらの現象は、赤外線レーザー光を可視光に変換する波長変換素子、超短パルスレーザーの制御、光ファイバー通信における信号処理、量子光学・量子情報処理など幅広い分野で活用されています。非線形光学材料の開発も活発に行われています。

使い方・例文

緑色のレーザーポインターの多くは、近赤外レーザー光(1064nm)を非線形光学結晶(KTPなど)に通して波長を半分(532nm、緑色)に変換する第二高調波発生の原理を利用しています。

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