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陽極泥とは?

ようきょくでい

陽極泥とは、銅の電解精錬で陽極が溶解する際に沈積する不溶性の残渣であり、金・銀・白金族を多く含みます。

陽極泥(ようきょくでい、anode slime / anode mud)とは、銅などの非鉄金属電解精錬において、陽極(粗金属板)が電解液中で溶解していく際に陽極表面に沈積・堆積する不溶性の残渣のことです。

電解精錬では、粗銅(純度98〜99%程度)を陽極とし電解液(硫酸銅溶液)中で電気分解を行います。このとき銅は溶解して陰極に析出し、高純度銅(純度99.99%以上)が得られます。しかし粗銅中に含まれる金・銀・白金・パラジウムなどの貴金属は、電解液に溶けずに陽極表面から脱落し、泥状の沈殿となります。

陽極泥には金・銀のほかセレン・テルル・ビスマス・鉛などが濃縮されており、これらの有価元素を回収することが経済的に非常に重要です。陽極泥を回収・処理する専用工程(陽極泥処理)では、まず硫酸浸出などで不純物を除き、その後貴金属を選択的に分離・精製します。

金や銀の工業的生産の一部は、銅製錬所の陽極泥処理から得られています。このためリサイクルの観点からも、陽極泥は重要な二次資源として位置づけられています。

使い方・例文

銅製錬所では電解槽の底に沈んだ陽極泥を定期的に回収し、含まれる金・銀・セレンなどを分離精製します。

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