本文へスキップ

閻魔とは?

えんま

閻魔とは、仏教・ヒンドゥー教などに由来する冥界の支配者であり、死者の生前の行いを裁く「地獄の裁判官」として知られる神格のことです。

閻魔(えんま)は、もとはインドヴェーダ神話に登場する死者の神「ヤマ(Yama)」に由来します。仏教中国日本に伝わる過程でヤマの概念が変容し、日本では「閻魔大王」として定着しました。

日本の民間信仰では、人が死ぬと冥界の「閻魔庁」に呼び出され、閻魔大王の前で生前の罪業を裁かれると考えられています。閻魔の前には「浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)」という鏡が置かれ、死者の生前の行いがすべて映し出されるとも伝えられます。

仏教の十王信仰では、死後49日間にわたって十人の王が死者を裁く中で、閻魔は特に重要な第五の王として位置づけられています。嘘をつくと舌を抜かれるという言い伝えは日本で広く知られ、「閻魔に舌を抜かれる」という表現は今日でも使われます。

図像としては、赤い顔・黒い髪・冠をかぶり、笏(しゃく)を持つ威厳ある姿で描かれることが多く、各地のお寺に閻魔像が安置されています。道徳や因果応報を教える象徴として、長く人々の生活の中に根づいてきた存在です。

使い方・例文

子どもの頃に「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」と教えられた経験を持つ人は多く、道徳的戒めの文脈でよく登場します。寺院の参拝や怪談・地獄絵図の解説でも頻繁に取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語