量子コンピュータとは?
りょうしこんぴゅーた
量子コンピュータとは、量子力学の原理を利用して、従来のコンピュータでは困難な計算を高速に処理できる次世代の計算機です。
量子コンピュータ(quantum computer)は、量子力学の「重ね合わせ」「もつれ」などの特性を活用して情報を処理するコンピュータです。通常のコンピュータが0か1のビットを基本単位とするのに対し、量子コンピュータは量子ビット(qubit/キュービット)を使います。量子ビットは0と1を同時に重ね合わせた状態を取ることができ、これにより膨大な計算を並列的に処理する可能性を持ちます。
特に注目される特性は二つです。重ね合わせ(superposition)とは、量子ビットが観測されるまで0と1の両方の状態を同時に保持できる性質です。量子もつれ(entanglement)とは、複数の量子ビットが相互に関連した状態になり、一方の状態が決まると他方の状態も瞬時に決まる現象です。これらを組み合わせることで、特定の問題を従来比で指数関数的に高速に解ける可能性があります。
量子コンピュータが特に有効とされる分野には、暗号解読・新薬開発・材料科学・最適化問題・金融リスク計算などがあります。一方で、量子ビットは外部ノイズに非常に敏感で「デコヒーレンス」と呼ばれるエラーが生じやすく、実用化に向けた誤り訂正技術の研究が世界中で進んでいます。
IBMやGoogleなどの企業が開発競争を続けており、Googleは2019年に特定の問題で従来のスーパーコンピュータを大幅に上回る「量子超越性」を実証したと発表しました。ただし汎用的な実用量子コンピュータの実現にはまだ多くの課題が残っています。
使い方・例文
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