酒石酸とは?
しゅせきさん
酒石酸とはブドウや果物に多く含まれる天然の有機酸で、食品添加物や医薬品・化学工業などで広く利用されます。
酒石酸(しゅせきさん、英:tartaric acid)は、化学式 C₄H₆O₆ で表される有機酸の一種です。自然界ではブドウやタマリンド、バナナなどの果物に豊富に含まれており、特にワイン醸造の過程でワイン樽の内側に結晶として析出する「酒石(クリームオブタルタル)」として古くから知られてきました。「酒石酸」という名前もこの酒石に由来しています。
酒石酸には鏡像異性体(光学異性体)が存在し、L-酒石酸(天然型)、D-酒石酸(非天然型)、メソ酒石酸の3種類が知られています。自然界に存在するのは主にL-酒石酸です。光学異性体の研究は19世紀にルイ・パスツールが行い、有機化学の発展に大きく貢献した歴史があります。
酒石酸の主な用途は以下のとおりです。
- 食品添加物:清涼飲料水、菓子、ゼリーなどの酸味料として使用(E番号:E334)。
- ワイン製造:ワインの酸性度調整に利用。
- 医薬品:酒石酸水素カリウムとして下剤や錠剤の賦形剤に使用。
- 化学工業:キレート剤や光学分割の試薬として利用。
使い方・例文
ワインに含まれる酸の一種として酒石酸は重要で、ワインのバランスや味わいに影響します。また、お菓子作りで使われる「クリームオブタルタル(重酒石酸カリウム)」は酒石酸から作られる添加物で、メレンゲを安定させる効果があります。
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