本文へスキップ

通奏低音とは?

つうそうていおん

通奏低音とは、バロック音楽において低音楽器が曲全体を通して演奏し続け、即興的な和声を付加する演奏形式のことです。

通奏低音(つうそうていおん)とは、主に17〜18世紀のバロック音楽で用いられた伴奏技法のことで、イタリア語の「バッソ・コンティヌオ(basso continuo)」の訳語です。英語では「コンティニュオ(continuo)」とも呼ばれます。

この奏法では、作曲家が書いた低音旋律の音符の下に数字(数字付き低音)を記し、演奏者はその数字を手がかりに和音を即興的に補完しながら演奏します。通常チェンバロやオルガンなどの鍵盤楽器が和声を担当し、チェロ、ヴィオローネ(コントラバスの前身)、ファゴットなどが低音旋律を強化します。

通奏低音が担う役割は主に以下の通りです。

  • 楽曲全体にわたる和声的な土台の提供
  • 旋律楽器や声楽パートを支える伴奏機能
  • 即興的な装飾音や和声付けによる音楽的彩り
  • アンサンブルのテンポやリズムの基盤

バッハ、ヘンデル、コレッリ、ヴィヴァルディなどバロック期の大作曲家はみな通奏低音を前提に作曲しており、この時代の音楽には欠かせない要素です。古典派以降は次第に衰退しましたが、現代でも古楽演奏(ピリオド演奏)において忠実に再現され、バロック音楽の本質的な魅力の一つとして重視されています。

使い方・例文

バッハの「ブランデンブルク協奏曲」を古楽アンサンブルが演奏する際、チェンバロ奏者が数字付き低音を見ながら和音を即興で補いつつ演奏している場面が、通奏低音の典型的な実例です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語