逆相クロマトグラフィーとは?
ぎゃくそうくろまとぐらふぃー
逆相クロマトグラフィーとは、疎水性の固定相と極性の高い移動相を組み合わせて物質を分離する、現代で最も広く使われるクロマトグラフィー法です。
逆相クロマトグラフィー(Reversed-Phase Chromatography、RPC)とは、疎水性(非極性)の固定相と、水やメタノール・アセトニトリルなどを混合した極性の高い移動相を組み合わせて、試料中の成分を分離分析する手法です。
「逆相」という名称は、かつて主流だった「順相クロマトグラフィー」(極性の固定相+非極性の移動相)に対して移動相と固定相の極性を入れ替えたことに由来します。固定相にはオクタデシルシリル基(C18)などを化学結合させたシリカゲルがよく使われます。
分離の仕組みは疎水性相互作用にあります。試料中の疎水性が高い成分ほど固定相に強く吸着されて遅く溶出し、親水性が高い成分は早く通過します。移動相の有機溶媒比率(グラジエント)を変えることで、幅広い極性の成分を一度に分析できます。
主な用途・特徴は以下の通りです。
- 医薬品の品質管理・不純物分析
- 食品中の添加物・農薬残留量の検査
- タンパク質・ペプチドの精製
- 環境水中の有機汚染物質分析
操作が比較的容易で再現性が高く、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の分野で最も普及した手法となっています。
使い方・例文
例えば、解熱鎮痛薬の錠剤に含まれる有効成分と不純物を逆相クロマトグラフィーで分離し、それぞれの含有量を正確に定量する場面でよく使われます。
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