本文へスキップ

軒瓦とは?

のきがわら

軒瓦とは、瓦屋根の軒先(最下端の列)に使われる特殊な形状の瓦で、雨水の滴りを整え、軒先を装飾する役割を持ちます。

軒瓦(のきがわら)とは、瓦葺き屋根において軒先の最下端に並べられる専用の瓦の総称です。一般的な平瓦・丸瓦とは異なる形状をしており雨水を適切に滴らせながら軒先を装飾する機能的・意匠的な役割を兼ねます。

軒瓦には大きく二種類あります。平瓦の軒先用として端部に垂れ下がった「顎(あご)」を持つ「軒平瓦(のきひらがわら)」と、丸瓦の軒先用として円形・半円形の飾り面(瓦当:がとう)を持つ「軒丸瓦(のきまるがわら)」です。この二種は通常セットで使われます。

軒瓦の特徴と意匠的な意味は以下の通りです。

  • 瓦当(がとう)には蓮華文・巴文(ともえもん)・唐草文など様々な文様が施される
  • 古代寺院の軒丸瓦の瓦当文様は、建立時期・製作工房の判定に用いられる重要な考古資料
  • 軒平瓦の顎部分には唐草文様が連続して彫り込まれることが多い(唐草瓦)
  • 現代の住宅瓦でも軒先には専用の形状の瓦が用いられ、仕上がりの美観を高める

軒瓦の文様は時代・地域・寺社の格式によって多様であり、考古学や建築史の分野では遺跡から出土した軒瓦の瓦当文様を分析することで建物の年代や由来を推定する研究が行われています。現代の瓦屋根でも軒先には専用形状の瓦が不可欠であり、屋根の耐久性と美観の双方に貢献します。

使い方・例文

神社や寺院の屋根の軒先を下から見上げると、丸い飾り面(瓦当)に蓮花や巴の文様が入った瓦が並んでいますが、これが軒丸瓦と呼ばれる軒瓦の一種です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語