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越境大気汚染とは?

えっきょうたいきおせん

越境大気汚染とは、ある国や地域で発生した大気汚染物質が風に乗って国境を越え、他国の環境や健康に悪影響を及ぼす現象です。

越境大気汚染とは、工場発電所・自動車・農業焼却などから排出された大気汚染物質が、大気の流れ(偏西風など)に乗って発生源とは異なる国や地域へ運ばれ、そこで環境汚染や健康被害をもたらす現象です。「長距離越境大気汚染(LRTAP)」とも呼ばれます。

主な汚染物質とその影響は次の通りです。

  • PM2.5・粒子状物質:呼吸器・循環器疾患のリスク増大。東アジアで深刻
  • 硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx):酸性雨の原因。土壌・湖沼・森林を酸性化
  • オゾン(地表レベル):農作物への被害、呼吸器刺激
  • 重金属・残留性有機汚染物質:生態系や食物連鎖への長期的影響

東アジアでは中国・朝鮮半島・日本間での大気汚染物質の越境が社会問題化しており、PM2.5濃度の季節的な上昇をめぐって外交的な議論も行われています。ヨーロッパでは1979年に「長距離越境大気汚染条約(CLRTAP)」が締結され、排出削減の協力体制が構築された先例があります。

越境大気汚染への対処は一国の政策だけでは限界があり、排出源を持つ国との二国間・多国間の協力が不可欠です。モニタリングネットワークの共有や情報開示の透明化が求められています。

使い方・例文

春先に中国大陸から偏西風で運ばれてくる黄砂やPM2.5が、日本の西側地域で濃度上昇を引き起こすことがあります。自治体や気象当局がPM2.5の注意喚起情報を発表するのは、越境大気汚染の影響に対応したものです。

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