視距とは?
しきょ
視距とは、道路上でドライバーが前方の障害物や危険を認識してから停止または回避できるまでに必要な見通し距離のことです。
視距(しきょ)とは、道路設計や交通工学において用いられる概念で、車両を運転するドライバーが前方の道路上にある障害物・歩行者・交差車両などを視認してから安全に停止または回避するために必要な最低限の見通し距離を指します。
視距は主に「停止視距」と「追越視距」の二種類に大別されます。停止視距は障害物を発見してからブレーキを踏んで完全に停止するまでに走る距離で、速度・反応時間・路面の摩擦係数・制動性能によって決まります。追越視距は対向車線にはみ出して前車を追い越す際に対向車との衝突を避けるために必要な見通し距離で、停止視距よりもはるかに長くなります。
視距に影響する主な要因は以下のとおりです。
- 走行速度(速いほど必要距離が長くなる)
- カーブの曲率や縦断勾配(急カーブ・急勾配で短くなる)
- 沿道の植栽・構造物・地形による遮蔽
- 夜間や霧・雨による視界低下
道路構造令では設計速度に応じた最小停止視距が規定されており、カーブや交差点付近では視距を確保するために見通し線(サイトライン)を遮る障害物の除去や線形設計の工夫が求められます。視距が不足すると重大な交通事故につながるため、道路計画・維持管理の両面で重要な指標となっています。
使い方・例文
設計速度60km/hの道路では停止視距として75m程度が必要とされるため、カーブの内側に植栽や壁があって75m先が見えない場合は、それらを撤去するか線形を改良して視距を確保する必要があります。
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