補写とは?
ほしゃ
補写とは、写本や文書の欠損・破損した部分を後から書き足して補完する作業のことです。
補写(ほしゃ)とは、写本・古文書・絵巻物などにおいて、虫食い・破れ・水濡れなどの損傷や、書き写し時の脱落によって生じた欠落部分を、後の時代の人物が筆記して補う行為・作業のことです。
補写が行われる主な状況として、次のようなものがあります。
補写は資料の保全という意味では重要な作業ですが、文献学的には慎重に扱う必要があります。補写された箇所はしばしば筆跡・墨色・料紙の質感が他の部分と異なるため、観察によって識別できます。問題となるのは、補写者が意図的もしくは誤って内容を変えてしまう場合で、これにより本文の系統が複雑化します。
日本の古典文学の写本研究では、補写の有無・補写者の特定・補写に使われた底本の推定が重要な研究課題です。また博物館・図書館の資料保存の観点からも、補写箇所の記録と保存処理が適切に行われることが求められています。
使い方・例文
古写本の一部が虫食いで失われていた場合、別系統の写本を参照しながら欠けた部分を補写することで本文を復元します。
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