行政指導とは?
ぎょうせいしどう
行政指導とは、行政機関が法的強制力を持たずに、任意の協力を求めて事業者や個人に対して行う指導・助言・勧告などの行為です。
行政指導(ぎょうせいしどう)は、国や地方公共団体などの行政機関が、相手方の任意の協力を前提として行う指導・助言・勧告・要請などの行為の総称です。法的な強制力(命令・処分権限)を伴わない点が、行政処分や行政命令との大きな違いです。
日本では行政手続法(1993年制定)によって行政指導の手続き的ルールが定められており、書面交付の求めへの対応や、不当な差別的取り扱いの禁止などが規定されています。
行政指導が行われる主な場面は以下のとおりです。
- 事業者への法令遵守の促し(食品衛生、建築基準、環境規制など)
- 許認可申請前の事前相談・修正要求
- 紛争当事者間の調整・あっせん
- 社会問題への対応として業界団体や企業への自粛要請
行政指導はあくまで任意であり、相手方はこれを拒否することができます。ただし、実際には許認可権限を持つ行政機関からの指導を拒否することは困難なケースも多く、「任意性」の実質的な担保が問題とされることがあります。行政機関と国民・事業者の間に生じる「グレーゾーン」の調整手段として機能しており、日本独特の行政実務の慣行としても知られています。
使い方・例文
食品会社が製品の表示問題について所管の行政機関から自主改善を求められる、あるいは建設前の建物設計について事前相談で修正を指摘されるといった場面で「行政指導を受けた」と表現されます。
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